« 高橋哲哉「教育と国家」 | メイン | 華氏911 »

2005年08月02日

●ア・フュー・グッドメン(ねたばれ)

キューバと対峙している軍隊で、兵士が急死する。
実行犯の二人の上官が、自らの意思で殺人をしたのか、司令官の命令によるシゴキでの事故死だったのか(もしかしたら内部告発を防ごうとする殺人だったのか?)を裁く軍事法廷のお話。もとは舞台の脚本だったらしい。
司令官ジャック・ニコルソンの演技がド迫力。こんな上司、オレなら震え上がるだろう。
 
トム・クルーズ扮する弁護士の機知によって真相が明らかになり、上官たちは、殺人容疑に関しては無罪、殺人共同謀議に関しても無罪。
しかし、「合衆国海兵隊員にもとる不当行為」について有罪の判決が下り、二人は除隊処分となる。
「自分で戦えない人を守るのが俺たちの務めだ。サンティヤゴを守ってやればよかった。」と上官の一人がつぶやいて、ジ・エンド。

戦えない人のために軍隊があるのであり、軍隊のために弱い人が犠牲になるということは許されないということだ。ならば、軍隊があることによって生活を脅かされる、犠牲になる人が存在する現実はどういうことなんだろうか。基地に脅かされる沖縄、爆撃で奪われたイラクの子どもたちの命。

そして、命令されて戦争した兵士に、法律上の責任はないとしても、責任はないのではない。戦争は、彼らだけではなくそれに関わるものたちに、「不当行為」、道義的責任とでもいうものを強いる。 
 
けっこう余韻の残る映画。ア・フュー・グッドメン

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://gyokueiji.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/114

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)