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2006年12月28日

●第3回真宗大谷派交流会 報告書草案

2006年12月23日から二日間にわたり、ハンセン懇第2連絡会の主催で、熱海温泉、旅館「立花」にて第三回真宗大谷派交流会を開催しました。東日本退所者の会からは18名、大谷派からは21名の参加がありました。

23日の日程は、並里まさ子さん(おうえんポリクリニック院長)の「クリニックの開設から一年半」というお話から始まりました。
並里さんは全生園医療過誤裁判の経過のなかで、日本のハンセン病医療・医学の構造的問題が見えてきたと話されました。国が絶対隔離政策の下で一般医療機関での治療を閉ざしてきた結果、療養所の内外においてハンセン病に関する知識を持つ人材が少なくなり、治療にあたるべき現場の医者にもこの状況に真摯に取り組む熱意が見られないことがあるとのことです。
退所者の方々が一般住民と共に診療を受けている埼玉県所沢市の病院の現況についても述べられました。国に頼ることなく、自ら回復者のための医療問題に取り組んでいらっしゃるご様子をお聞きしました。
引き続き、石山春平さん(東日本退所者の会会長)と旦保立子さん(ハンセン懇委員・宗議会議員)からの発題があり、そして、参加者一人ひとりが交流会に参加した思いを話しました。

二日目は「私たちのこれからの課題」「はじめの一歩を歩き出そう」と題して、参加者が抱えている具体的な問題を語り合いました。
打ち解けた雰囲気のなかで、大谷派の参加者は、運動がなかなか広がりをもたない悩みや、どのような具体的活動したらよいのか分からないという迷いを話しました。回復者の参加者は「救済の客体から解放の主体へ」というスローガンに触れ、自ら名告りをあげることの難しさ、あるいは名告り続けることのことの難しさを話しました。
しかし、和やかに話し合う言葉の中に、課題を乗り越えるための、お互いに対する信頼が語られていました。交流会を続けることで、「絆」とまで言えるような関係ができはじめている、と感じたことでした。

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