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2007年05月15日

●震災の地

14日 月参りをしつつ、志賀町で開催される北陸連区差別問題研修会に向かいました。
能登へ向かう目的はもう一つありました。
富来町の震災に遭われた、ある寺院をお見舞いにいくことです。

あおさんのブログに写真が載りました。
私が能登教務所に勤めていたとき、
顔なじみのご住職、そして坊守さんは当時、坊守会長をされていて
大きな行事をごいっしょさせて頂いた、お二人のお寺だったのです。

志賀町についてお電話したところ、金沢の娘さんの家につながりました。
久しぶりにお聞きする声でした。15日にお会いする約束をしました。

研修会のテーマは「業、宿業」です。講師は近藤祐昭さん。
仏教の「業」の思想は縁起的業報思想であり、ヒンズー教の業報思想とは本来異なっている。
しかし、大無量寿経の五悪段にはその深い影響が見られる。
それでも親鸞聖人は歎異抄13章にあるように、仏教の戒律によって罪悪感を持たされてきた人々を、罪悪感から解放した。一人ひとりの持っている生きることへの意欲や情熱、人間の尊厳を支えている願いとしての本願を明らかにしていった。歎異抄には、因果応報、自業自得、悪因苦果(悪果)といった考えは見られない。むしろそうした業報観を批判した。
大谷尊由に反論した西光万吉論文「業報に喘ぐ」。業報として社会的差別を諦めるのではなく、差別のない世界を限りなく目指すことを「大悲が私に為させてくれた」「水平運動を見る人よ、業報に喘ぎつつ白道を進む人間の姿を見よ。」

以上、レジメの印象に残った部分を抜き書きしておきます。

15日、研修会を終え、ボランティア活動の受け入れをされている長谷部さん(今月の同朋新聞に談話が載っている)と解放運動推進本部の辻内さんとともに被災地に向かいました。

寺の状況はあおさんの写真のままでした。お二人はお変わりになっていませんでしたが、金沢との往復にさすがに疲れていらっしゃいました。「震災のおかげでこんな懐かしい人と合えるなんて」とお互いに笑いながら、涙が出そうでした。本堂にお参りさせていただきました。ボランティアのおかげで掃除はできたということですが、お木像の代わりに置いてある三つ折本尊に手を合わせると、もうなんとも言いようもない気持ちになりました。

お別れして門前の町へ向かいますと、ブルーシートで瓦屋根を覆った家屋が、広い範囲にたくさんありました。解体中の家がたくさんありました。

門前町の仮設住宅を訪れました。輪島にもできているとの事です。
かつて、神戸で見た風景が、能登の海辺にありました。
5月に入って建設されたばかりで、引越しの第1陣が終わったところの事です。
散歩していらっしゃった方とお話しました。長谷部さんの親戚寺院のご門徒さんでした。
地震で陥没や断層ができて、風景が変わってしまったとおっしゃっていました。
すぐに近くにボランティアセンターがあり、ひっこし手伝いなど、個人ボランティアを受け付ける体制ができていました。
辻内さんの神戸からのボランティア、NGOなどについて、長谷部さんと打ち合わせしていました。

辻内さんを津幡駅まで送り、帰路に着きました。

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コメント

 近藤祐昭さんでしたか。私も、何度か、東京教区の「同和」協議会で話していただきたく、彼の名前を出して提案しましたが、なぜか決まらず、今に至っています。私の聞きたき人の一人です。
 
 能登の状況、ひしと伝わってきました。ほんとに涙があふれるしかないですね。多分、今、宗門に被災状況を詳しく知らせる為に、建築やさんや設計士さんが入って、調査してもらっているのではないかと思います。その調査費もバカにならないと聞いています。宗門が今、修復している建築やさんを、一時、中断しても、能登の現場に行ってもらって、その状況を調査するくらいの考えが出てもいいと思うのですが。何が大切なのかわからなくなります。

神戸、新潟で経験を積まれた大谷派の僧侶が各地から長谷部さんを通してどんどんボランティアに参加されています。
しかし教務所の受け入れが滞ったりして、宗派としては、行政と比較しても、対応は上手ではないように見えました。

 上手ではない=下手。あちこちにつながっている人がいるのに、その人たちを見出していない。見出していても、まあ、ご勝手にという態度です。例の発言が思い出されます。

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